「ハーブ農園」の作り方

数年前に祖父が農家を引退したので、使っていない畑を借りて「 ハーブ農園 」を作ることにしました。主に手のかからないハーブから育て始めているのですが、これからどんどん他の果樹や野菜、販売用の観葉植物も増やしていく予定です!

今回はハーブの作付けについて、その様子を紹介します!

2024年3月追記:ハーブ農園を始めて1年経ったので、その様子を以下の記事で紹介しています。

「 ハーブ農園 」の基本情報

千葉県白井市というところに位置しています。白井市は梨の名産地でもあり、ハーブ農園の両隣は梨の果樹園が広がっています。

気候

https://ja.weatherspark.com/y/143981/

年間の気温はこんな感じです。四季の区別がはっきりしていて、夏は湿度が高く、冬は乾燥しています。雪が降ることは滅多にありません。耐寒性のない一部の植物でも、もしかしたら越冬できるかもしれませんね。

広さ

広さは約1町(約10,000㎡=1ヘクタール)と少しで、東京ドームの1/4くらいの規模感です。旧ビニールハウス群まで含めると、1町2反くらいあるのでかなり広大です。

図にしてみました。

畑は南北に長く伸びていて、それに伴って中央に農道と水道が通っています。北側に住居等やビニールハウスがあリ、南のほうに進むと防砂林があります。防砂林の真ん中は少しトンネルっぽくなっています。

畑の全景

百聞は一見に如かず。

防砂林から北側半分

下の図のように、目のアイコンが指し示す地点から畑を見渡したときはこんな感じの見た目です。

↓動画だとこんな感じ↓

防砂林から南側半分

逆に南側の一番端っこから畑を見渡すと、以下の写真のような感じになります。

↓動画だとこんな感じ↓

その他の設備

ヒーター付きのビニールハウス。祖父はトマトを頑張って育てていた。
一番手のハウスは苗床用で、中央に電熱線がついた苗床がある。唯一ビニールが破れてないので、春でもめっちゃ暑い、最近はもっぱら洗濯物干しに使われている。
トラクター。現役バリバリで動く。初期投資は苗と種だけで済むのが強すぎる。でもあとあと有機肥料買わなきゃなあ。
農家を引退したとはいえ、趣味で落花生やネギを作っているみたいなので、農具の管理はバッチリ。
多分、農業用資材を新たに買う必要はない。何でもありそう。

作付け

まず種と苗を買いに行こう

おすすめされた練馬区の植物販売店、オザキフラワーパークで苗と種を購入しました。

バジルだけで4種類買ってしまった。
ローズマリーにもいろんなローズマリーがあることを生まれてこのかた知らなかった。
ミントもたくさん種類があった。

畑のレイアウト

都内在住で都内勤務のビアバー店員が、片手間に農業をやるとして全部を作付するのは(今は)現実的ではないので、今回は上の図の赤く囲った箇所だけ使うことにしました。ハーブならこれだけでも十分ですね。

作付けのレイアウトはこんな感じ。生やしたらその場所から動かせない植物は奥側に、引っこ抜いて終わりなラディッシュやニンジンは手前にしてみました。カモミールはお花が可愛いので、畑に入って一番最初に目につくところに植えました!

植えてみよう

シソ科のミントは非常に生命力が強く、地下茎や種子でたくさん増えるらしい。地植えする場合は、土中に10cmくらいに被るようにして仕切り板(遮根板)を作ります。

古いロッカーを壊したときに出た廃材木
カットしてビス止めする
スコップで掘って仕切りをはめて、シャベルで微調整
これはスペアミント
こっちはイエルバブエナ(モヒートミント)。これで今年の夏はモヒート飲み放題!ミントは違う種類のミントを近くに植えてしまうと、交配して香りのないミントが生まれてしまう可能性があるので、スペアミントとの間にタイムを挟んで距離を遠ざけてみた。

ルッコラとディルとバジルは、雑草と共生させたバージョンと、マルチを使って雑草を抑制させたバージョンのそれぞれ2通りのやり方で種を蒔いてみました。雑草と共生させた方が香りが高くなるのかな?わからないことばかりですね。でもなるべく手をかけたくないし(めんどくさいし)、雑草と共生させた方が自然な感じだから、植物本来の味が楽しめるのでは?笑

マルチは薄いビニールのこと。畑に敷いて、苗を植えたり種を巻いたりするとこに穴を開けて作付けする。黒いビニールは日光を遮断し、穴の空いていないところでの雑草の発生を抑制する。
マジョルカピンクローズマリー
マリンブルーローズマリー
ローリエ
ワームウッド(ニガヨモギ)
レモングラス
カモミールの種
カモミールの仕切りだけ形を変にしてみた。上辺の仕切りはもともとベンチ(笑)
スパークリングブライト タイム
コモンタイム
セージ。ローズマリーのすぐ隣に種を蒔いてみた
だいたいこんな感じ。土をならしているのは父。仕事終わりに駆けつけてくれた。

僕の「 ハーブ農園 」計画

「 ハーブ農園 」をやろうと思ったきっかけ

2022-2023シーズンのSchuss! Nozawa(野沢温泉スキー場のゲレンデで冬季限定で出店しているMikkeller系列のハンバーガー屋)で勤務しているときに一緒に働いた、「しゅうへい」くんの影響をもろに受けたからです。

もともと自分のお店で出す用のハーブや野菜を、自分の畑で作れたらいいなと思っていたのですが、同世代の若き農家であるしゅうへいくんを見て、「よし来月に種を蒔こう!」とようやっと決断しました。

ちなみに筆者が作ろうとしている飲食店については、こちらの記事をご覧ください。

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(続き)彼はもともと群馬県嬬恋村で大規模にキャベツの生産をしていましたが、2023年4月から妹のあゆみさんと合同会社(CULTIVATE)を設立し、イチゴを中心としたベリー農家に転身しました。もちろんキャベツ農家も続けるそうです。

かなりの植物オタクで、家の一室が植物で埋めつくされるほど。(その鉢の数なんと数千!笑)嬬恋村では越冬できない植物が多く、千葉なら越冬できるものがあるかもしれない、と興味津々でした。

また、農業労働に関する問題意識や、オーガニックや食育に関する思想もしっかりとお持ちなので、話していてすごく刺激的でした。僕も飲食業界に携わるものとして、FARM TO BARを掲げていくつもりなので、勉強になることばかり。

目黒の創作レストラン「Kabi」や日本橋「Caveman」とも繋がりがあったり、各業界と水面下でたくさんプロジェクトが走り始めているので今後注目されるファーマーになると思っています。

あゆみちゃんのインスタグラムはこちら!パワフル!お二人とも自分たちの作る作物はもちろんのこと、農業や飲食業界全体のことを俯瞰して、変えていこうとする気概がすごい。

「 ハーブ農園 」のこれから

ハーブの作付けに関しては、ほとんどしゅうへいくんのアドバイスを参考にしつつ、専業農家であった祖父(今年で89歳)の意見も参考にしました。

今回の作付けに加え、上図赤枠のあたりにはカレーリーフやジュニパーベリー、アーティチョーク(ポットで育苗中)、山椒、スティックセニョール(細いブロッコリー)、アスパラソバージュ(小ぶりなアスパラガス)、きくいも、さつまいも、実験的にホップなどを育てる予定です。ゆくゆくは自分のお店で使えるようになると思います。

北東エリア

この辺りは、土壌が酸性に傾いているようで、スギナが多かったです。そのため酸性を好まない植物を植える場合は、土壌をアルカリ性に近づけるために石灰などを撒いて中和させなければいけないみたいです。

今のところ作付けは考えていないので、緑肥となるような燕麦(オーツ麦)を撒こうかなと思っています。ただ草原になった燕麦を、うちのトラクターで土ごと起こせるかは微妙。肥料や土壌に関しても、わからないことだらけなので勉強が必要ですね。

南部エリア

この辺りは家や農具置き場からも遠いので、手のかからないもの、つまり果樹を中心に植えていこうかなと思っています。主にライム系で、少しレモンや他の柑橘類も育てようかなと。

特に国産のライムは希少なので、自分のお店で使えたら最高ですね!

まとめ

オーガニックに関する僕の考えなどまだまだ書きたいこともたくさんありますが、記事が長くなってしまうので今回はこの辺で!!コメントはInstagamのDMでお待ちしております!

もしご興味を持っていただけたら、シェアしていただけると嬉しいです!

育てて欲しいハーブあったら教えてね!非合法ハーブはダメ!

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