ジュニパーベリー を千葉県の畑に植えてから10か月くらい経ちました。
筆者は渋谷のビアバーで働きながら、月に一回ほど畑に訪れて、草刈りや剪定などの管理をしています。ジュニパーベリーの他に、フィンガーライムやハーブも育てています。
ジュニパーベリーってなに?
ジュニパーベリーの正体は?
ジュニパーベリーは、別名はセイヨウネズといわれ、主に北緯30度以上で生育する常緑針葉樹です。日本では、ねずみさしとも言われます。学名はJuniperus communis。
主な生産地は、イタリアやバルカン半島などです。
幼木から育てるとなると、結実に数年かかり、さらに結実後の収穫に1年半かかります。結実した直後は緑色で、樹上で黒色に変化するまで1年半、結構時間がかかります。
ジュニパーベリーの用途は?
ジュニパーベリーの木から実った黒い実は、ジンの香り付けや料理のスパイスなどに利用されます。特にジンは、原材料としてジュニパーベリーを用いなければならない、というキーアイテム的存在でもあります。
ジュニパーベリーの育て方と成長記録
苗木の購入元
後述する鹿山さんというバーテンダーのブログを拝見し、よし!ここしかない!と思い即断。熊本県の苗木屋さんから送ってもらいました。
基本的な栽培方法
もともと厳しい環境で生き抜く樹木なので、肥料を与えすぎるとよくないそう。筆者は無肥料で、水も植え込み時以外はやっていません。
苗木は背が60センチほどだったので、夏場は周りに生えてきた背丈の高い雑草を刈るくらいで様子を見ました。
成長記録
2023年6月の植え込み
特別なことは何もやっていませんが、幼木は幹が細く、自立しにくいので支柱を添えました。
2024年3月 冬を越した姿
成長はかなり遅いと聞いていたのですが、一年で10cmほど伸びました。全体的に茶色味がかっていますが、しっかりと株は生きています。
このまま樹勢の調子が良ければ、挿し木などの手法を用いてクローンを作っていけたらいいかなと思います。
栽培しようと思ったきっかけ
あるバーテンダーの影響
草根木皮を使用したカクテルや薬草種、古酒などに強みがある新宿のBar Benfiddich店主、鹿山さんのブログを見たのがきっかけです。
自分も飲食店で働いており、鹿山さんほどではないにしろ、Barという戦場で戦っている一人です。
Barはとっても楽しい場所で、仕事にやりがいもあります。ただ、自分が扱っている商材は、一体どこの誰が、どうやって作っているのだろう、と思ったのが農業に対する興味を引き起こしました。
同時に、農家や生産者から送られてくる食べ物やお酒を、ただ横流ししてお客様に提供している自分って、どんな価値があるだろう?と思ったのも事実です。(実際、飲食店は生産者から消費者へモノをただ横流ししているわけではなく、そこに介在する意味や価値が十分にあります。)
Farm to Barを提唱する鹿山さんに習って、自分も生産者にならないといけないと思いました。
ジュニパーベリーは国内での商業生産数が少なく、またBarで働く自分にとっても親和性があるスパイス、樹木です。また手入れがほとんど要らないのも魅力。
ただ、栽培には時間がかかります。結実に数年かかり、さらに結実後の収穫に1年半。
筆者はジュニパーベリーを植えた時点では25歳、この比較的若い年齢というのを武器に、今後も気長にジュニパーの行く末も見守っていきたいと思います。
自分のお店で使いたい
数年後、筆者は飲食店開業を控えており、そのお店で使うカクテルや料理に使いたいと考えています。
実はジュニパーベリー意外にもさまざまなハーブを栽培していて、ジュニパーはその一つです。もしどんな飲食店になるのか、また他にどんなハーブを栽培しているのか気になる方は、ぜひ他に記事を覗いてみてください。
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