クラフトビールの仕事 | パプ→ブルーパブ→ブルワリー→ビアバーというキャリアを積んできて分かった2つのこと

クラフトビールの仕事 と聞いて皆さんはどんな職種を思い浮かべますか。

筆者は大学時代のアルバイトを含めると約7年間、クラフトビール業界に身を置いています。(記事執筆時点で26歳)

今回はパブ(3年)→ブルーパブ(1年)→ブルワリー(1年)→ビアバー(2年~)とキャリアを積んできた筆者が、4つの職種の違いについて2つのポイントから解説します。

この記事は以下のような方に向けて書かれています

  • クラフトビール業界での仕事内容が気になる
  • クラフトビール業界に転職したい
  • 現在クラフトビール業界にいて、キャリアに悩んでいる

今回登場する職種はすべて作業者レイヤーを前提としています。

クラフトビール業界で働く方にとっては常識レベルかもしれませんが、少しでもご参考になれば幸いです。

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ポイント1 それぞれ扱う商品が違う

これはなんとなく分かると思われますが、まず扱う商材が違います。

  • パブでは、ウイスキーやビール、カクテルなどを扱う
  • ブルーパブ(のパブ部門)では、自社醸造したビールを扱う
  • ブルワリーでは、主として朝から工場作業を行う
  • ビアバーでは、インポーターや国内醸造所から仕入れたビールを扱う

この中でブルワリーだけは、飲食業(サービス業)ではなく製造業です。

なので仕事内容が全く異なります。

もしブルワリーの仕事内容に興味があれば、以下の記事を参考にしてみてください。

ポイント2 磨くスキルの方向性が違う

もう一つのポイントは「磨くスキルの方向性が違う」です。

クラフトビール業界にある仕事なので、どれもクラフトビールの「知識やスキル」は習得できます。

その「知識やスキル」について、もう少し解像度を上げてみましょう。

パブ

パブは厳密にはクラフトビール業界に属していないのですが、クラフトビールを扱うパブが多いのは事実です。

扱う商材のメインは、ギネスやロンドンプライドなどのトラディショナルビールとウイスキー、サイダーなどです。

パブでは主に、ウイスキーの知識が身に付きます。

ウイスキーは樽熟成を行うので、樽の種類などの知識はもちろん、熟成による風味への影響などの洞察が深まります

これはクラフトビールにも応用できる経験的価値です。

またパブではジンやブランデー、ラムなども取り扱うことがあります。

ビールが飲み交わされるカジュアルな酒場で社交の仕方を学びながら、お酒の風味の捉え方を学べる良い場所です。

パブでは幅広い蒸留酒/ビールを扱う実践的経験を通して、テイスティング技術を向上させることができるでしょう

ブルーパブ

ブルーパブとは、自社で醸造したビールを(多くの場合は)併設しているタップルームで提供する業態のことです。

タップルームでは、基本的に自社醸造ビールを扱います。

よって自社醸造ビールの知識を深めることができます。

(その反面、休日などに他のブルワリーやビールのことをインプットしないと、なかなか幅広いビールのトレンドをおさえられないというデメリットもあります。)

また、生産者であるブルワーとの距離も近いので、技術的な知識を吸収しやすい環境にあります。

ただし、醸造業務は実際にやってみないとわからないことも多いので、あくまでも一般的な醸造の知識が手に入れられる、くらいに考えた方がよいと思います。

ブルーパブでは、飲食でサービスを学びながら、ブルワリー業務に近接する経験を得ることができるでしょう

ブルワリー

ブルワリーは、ビールを醸造する工場のことです。

基本的に朝方生活です。

主な仕事内容は、醸造業務、設備の洗浄、パッケージングなどです。

得られるスキルとしては、やはりビール醸造に関する技術的な経験と肉体労働耐性です

醸造に関する技術は、極めれば高い人的市場価値を生みます。

英語が堪能であれば、比較的容易に活躍の場を世界に広げることができるでしょう。

ビアバー

ビアバーとは、一般的にクラフトビールをメインに取り扱うバーのことを指します。

ビアバーは、国内のブルワリーやインポーターからビールを仕入れ、消費者に提供します。

よって、ビールに関する仕入れ先が多岐に渡るので、圧倒的にトレンドに敏感になります

また、日々ビールをメインに商売をしていくことになるので、ビールの風味を捉える技術が向上します。

ただし、ビールはタップから出てくれば誰でも注げるものです。(※ラガーなど一部ビールを除く)

なので、自身のこれまでのお酒に関する経験に基づいた接客を行うことで、よりよりサービスを提供することができるでしょう。

もうワンランク上の接客を学びたいのであれば、メニューにビールの説明が詳しく載っていないお店を就職先に選ぶとよいでしょう

メニューに説明が載っているとお客様がビールを選びやすくなります。

その一方で、働く側からすると「ただビールを注ぐ人」になってしまいがちです。

自分でテイスティングして得られた風味やマウスフィールを、自分の言葉でお客様に説明するような環境に身を置くことで、より接客レベルを向上させることができるでしょう

おすすめのキャリアパス(番外編)

ブルワリーで活躍したい場合

最初はやはり、消費者と近い目線でトレンドを見つめることが大切だと思います。

なのでまずは飲食店で働き、現場でビールの知識をつけてからブルワリーに転職するのがおすすめです。

周り方の目も「あの人は現場も知っているし、ビールの技術も持っている」となると思います。

今の日本では「ブルワー様をありがたがる雰囲気」があって、しかもその裏には「ブルワーはいつも偉そうにしている」という根拠のない嫌悪がどこかしらある雰囲気がなくもないです。(僕はブルワーを尊敬しています!)

そういった嫌悪を回避するためにも「飲食の現場を知っているブルワー」となることをおすすめします。

ビアバーで活躍したい場合

もし本当に活躍したいのであれば、ブルワリー業務は絶対に経験するべきです。

人は、経験の範疇からしか物事を語れません。

ブルワリー業務を経験していなくても、ビールの製造方法や原材料、ホップに関してはいくらでも話せますが、熱を入れて語るのは難しいし、その話の信用度は怪しいです。

ご自身の醸造経験を元にしたビアバーでの接客は、より価値があり、消費者が求めているものであるはずです。

なので、短期間でもよいのでブルワリーで働くことをおすすめします。

自分の最終目的にあった仕事を選ぶべし

もし仕事選びで迷っているのならば、自分の最終的な目標から逆算してみましょう

飲食店を開きたいのであれば、ブルワリーで働いて知識や技能を習得し、その次に飲食店で働きトレンドを捉えるアンテナを鍛える。

幅広い経験を用いて飲食店を開業すれば、そうでない人と比べて成功する確度を上げることができます。

反対に、自分は人と喋ることはあまり好きではない。

クラフトマンシップに則ってロマンを追い求めたいのであれば、ずっとブルワリーで仕事をすればよいと思います。

キャリア選択は、あくまでも通過点と考えています

自分の最終目標を見据えて、手段としての就職/転職をしましょう!

皆さんのキャリア形成がうまくいくことを陰ながら応援しています!

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