【開業構想シリーズ】クラフトビールを提供するためのグラスを選定しよう

世の中にはたくさんのお酒が存在しており、それに合わせてさまざまな種類のグラスが使われています。

今回は、クラフトビール使われるグラスをまとめます。

記事の後半では、筆者がオープン予定のビアバーで使用するグラスを2つご紹介します。(こちらがメイン)

この記事は以下のような人に向けて書かれています。

  • クラフトビールに使われるグラスの種類を知りたい
  • 筆者がオープンするビアバーで使われるグラスやその選定方法を知りたい

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飲食店におけるビールグラスの形状

主にクラフトビール屋さんで目にするタイプのグラスを、軽くおさらいします。

ストレートタンブラー

やや底面がすぼまっていて、側面に湾曲がないタイプです。

メニューにUSパイントと書かれていたら、このタイプが使われていることが多いです。

やや厚めで、重めです。

ノニックタイプ

タンブラーのように縦長で、上部に膨らみがあるのが特徴。

いわゆるパブで使われることが多いです。

バルーングラス

最近よく見かけるのがこちら。

短いステムで、大きく膨らんだ形状のもの。

ワイングラス

発泡性のワインに使われるようなグラスも、ビールに使用されることがあります。

ただ、ステムの長いワイングラスはあまりビールには使用されませんね。

いわゆる普通のビールって最低でも200ml以上注ぐのが一般的なので、ステムの短いワイングラス(≒ステム付きのビールグラス)を使用することが多い気がします。

こんな感じです。

Sakura Tapsさんは横浜・桜木町にあり、僕のブルワー時代の先輩が働いているお店です。

その他、伝統的なグラス

持ち手付きのビールジョッキをクラフトビールバーで使用することは、近年稀になりつつある印象です。(チェコスタイルを除く)

大手4社でさえ、広報や系列のビアホールなどでは取っ手がないタイプのストレートタンブラーを多用しています。

伝統的なグラスでいえば、ヴァイツェングラスやケルシュに使われるシュタンゲなどがあります。

筆者のお店で使用予定のもの

主に2種類です。

多くなると収納に困るので、なるべく種類を少なくする予定。

小さめのモンラッシェ型グラス

こちらは大瓶のワイルドエールをグラス売りするときに使う予定です

ふくよかな丸みを帯びたモンラッシェ型

欲を言えば、もう少し小さめなものが見つかればいいなと思っています。故にメーカー・ブランドはまだ未確定。

本来カクテルに使用するグラスを流用しても面白そうです。

この形状にしようと思った理由は、ワイルドエールの風味を口全体で味わってもらいたいからです。

理屈の上では、このグラスを使うと口に流れ込んだ液体が口内のサイドや舌の下側、歯茎に染み渡りやすく、ワイルドエールの複雑な酸味を感じ取りやすいだろうなと。

まあ一番の理由は、このタイプのグラスで飲んだワイルドエールがかなり美味しかったからです。

(赤坂の名店で、BFMのボンシェンを飲んだとき、このようなグラスだったと記憶しています。)

長く営業を続ければ、グラスは割れていってしまうものでしょうが、最高の一杯(※ワイルドエールに限る)のためには仕方のないことと割り切っています。

あまりにも割れるようだったら、破損代としてお客様に請求しようか本気で悩むところ。

ワインプンツ

主にドラフトビールとジントニックに使用するのがこちらのワインプンツ

コロラド州にて、職人がワインの底の部分を切り取り、グラスとして使えるように加工しています。

ワインプンツは、都内のスペシャリティコーヒショップ「Onibus Coffee」でも使われていますね。

やや厚手で重量感があるので「ビール飲むならこの重さだよね!」という懐かしさが込み上げてくる逸品でありつつも、元々はワインボトルとして行く年月を渡り歩いてきた長老のような素材。

グラスとして生まれたわけではなく、ワインボトルとして生まれたそれで飲むビールは、なんだか不思議な感じですよね。

要するにまあ、ワインとワイルドエール、ビールの境目のない世界をこのグラスで体現しようというわけです。

耐久性ばっちりで、安定感もある。

12ozサイズ(実際の液量=320mlくらい)と16ozサイズ(実際の液量=450mlくらい)の2サイズでの展開を予定。

薄手のタンブラーにしようかなと思っていた時期もありますが、いかんせんグラスは消耗品。

容赦なく割れていくので、コストの面から見ても、精神衛生の面から見ても、ドラフトビールはこの厚手なワインプンツで決まりですかね。

もしご意見やご感想ございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。ぜひ参考にさせてください。

今回はここまで。

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