MBCT’2023参加ブルワリー全20社をざっとまとめます【基本情報/個人的な印象】

MBCTとは

https://beerpulse.com/2018/03/mikkeller-beer-celebration-tokyo-sept-23-24-5828/

デンマークのクラフトビール会社「ミッケラー」が主催するクラフトビールフェス「 MBCT 」は、Mikkeller Beer Celebration Tokyoの略です。毎年コペンハーゲンでは、MBCC(Mikkeller Beer Celebration Copenhagen)が行われており、そのフェスティバルが場所を移して東京でも行われます。これまで2018年、2019年、2022年に開催され、2023年は第4回目の東京開催となります。

セッションごとの完全予約チケット制で、海外から20社のブルワリーを招待し、約3時間飲み放題の形式をとっています。国内のクラフトビールフェスに比べて財布から飛んでいく金額が多めかもしれませんが、最高のクラフトビール体験を味わうことができるでしょう。

チケットのこちら。(SOLDの可能性あり)

この記事には一部筆者の個人的な見解が含まれている場合があります。また、この記事ならびに当ブログの運営者は、Mikkellerと一切関係ありません。ブルワリーの見出しに使われている画像は、https://www.instagram.com/mbct.2023/ から引用しています。「得意なスタイル」は、レイティングサイト(Untappd, ratebeer, Beer Advocate等)やブルワリー公式サイトなどを参考に、筆者の主観のもと選定しています。

参加ブルワリー全20社(A-Z順)

Birrificio Italliano(イタリア)

醸造所名(カタカナ読み)Birrificio Italliano(ビリフィーチオ イタリアーノ)
醸造拠点Lurago Marinone, Italy
創業年1996
得意なスタイルPils
個人的な印象製法にこだわったイタリア国内でも老舗のクラフトブルワリー。無殺菌、無濾過(遠心分離等も使用しない)を徹底している。ただ、単に丹精込めて作っているわけでもなく、しっかりと規模を拡大させて、より安定した品質のビールを作っていこうよ、という意志を感じる。彼らがリリースしているイタリアンピルスナー、結構好き。ちなみに彼らはイタリアンピルスナーの元祖だと自称はしていない。
Instagramhttps://www.instagram.com/birrificioitaliano/

Bofkont(ベルギー)

醸造所名(カタカナ名)Bofkont(ボフコント)
醸造拠点Belgium
創業年2018
得意なスタイルLambic, Fruited Lambic
個人的な印象小規模なLambicの造り手。ほとんど情報がないので、MBCTでブルワーさんに直接話を聞くべきブルワリートップ3に入る。ランビック醸造の過程において、果実の浸漬にこだわりがあるよう。日本国内ではまず流通していない。
Instagramhttps://www.instagram.com/bofkontbeer/

Bottle Logic(アメリカ)

醸造所名(カタカナ名)Bottle Logic(ボトル ロジック)
醸造拠点California, U.S.
創業年2013
得意なスタイルIPA, Imperial Stout
個人的な印象カリフォルニアで大人気のブルワリー。MBCCもMBCTも参加経験がある。幅広いスタイルを作っているが、レイティングサイトでは、インペリアルスタウトの評価が異常に高い。フロリダの3 Sons Brewingやミッケラーのビアギークシリーズともコラボレーションしている。今回のMBCTでも漆黒の黒ビールが見所になるか。
Instagramhttps://www.instagram.com/bottlelogicbrewing/

Brewski(スウェーデン)

醸造所名(カタカナ名)Brewski(ブリュースキー)
醸造拠点Sweden
創業年2014
得意なスタイルFruited Beer
個人的な印象日本大好きなMarcusさん(Brewskiオーナー)がまたまた日本にやってくる!!フルーツを使ったビールの評価が高い中で、個人的にはその中でもマンゴーの使い方がお上手という印象。しっかり甘いけれど、ジュースではない。どちらかといえばカクテルに近いようなクオリティを持つ。ビアバーに嫌嫌連れてこられた人を見たら、真っ先に勧めるのがこのBrewski。あとミッケラーに並ぶフェス好きブルワリー。
Instagramhttps://www.instagram.com/brewski.se/

Creature Comforts(アメリカ)

醸造所名(カタカナ名)Creature Comforts(クリーチャー コンフォーツ)
醸造拠点Georgia(, U.S.), Los Angels
創業年2014
得意なスタイルIPA, Berliner Weisse
個人的な印象TROPICÁLIA IPAが定番かつ、レイティングサイトでの評価が高い。次にベルリナーヴァイス、ポーターの評価が高い。企業的には持続可能性や人と人との繋がりを大切にしているようで、B Corporation認証を受けている。B Corporation認証は、社会や環境への公益性が高い企業に与えられる。(日本のビール会社はまだ1社も受けていない。)最近、ロサンゼルスにも拠点を広げていて、勢いがある。
Instagramhttps://www.instagram.com/creaturecomfortsbeer/

Crooked Moon(スウェーデン)

醸造所名(カタカナ名)Crooked Moon(クルックト ムーン)
醸造拠点Sweden
創業年?
得意なスタイルImperial IPA
個人的な印象タトゥースタジオから始まったユニークな造り手、ミッケラー創業者のミッケルと親交を持ったことから醸造が始まる。インペリアルIPAとスタウトなどの黒ビールの評価が高め。ビールとアートを融合させ、美の空間を作り出すことを掲げる彼らに期待大。日本国内での流通はほぼない。
Instagramhttps://www.instagram.com/crookedmoonbrewing/

Donzoko(スコットランド)

醸造所名(カタカナ名)Donzoko(どん底)
醸造拠点Edinburgh, Scotland
創業年2017
得意なスタイルHelles, Pale Lager
個人的な印象ブルワーのReeceさんは一時期ミュンヘンに留学しており、そこでラガーにのめり込んだそう。ラガーで勝負するということは、大手と対峙するということ。MBCT会場に入場したら、真っ先に並んでその矜持に乾杯したい。ちなみにイングランド北部のブルワリーであるNorthern Monkと2019年にコラボビールを出したことがある。現在Donzokoは、同じくエディンバラのブルワリー、Newbarnsの醸造所内で場所を借りて生産を行なっている。最近日本国内でも流通し始めた。
Instagramhttps://www.instagram.com/donzokobeer/

Ebeltoft Gårdbryggeri(デンマーク)

醸造所名(カタカナ名)Ebeltoft Gårdbryggeri(エベルトフト ゴールブリゲリ)
醸造拠点Denmark
創業年2007
得意なスタイルGerman Pils, IPA
個人的な印象地元に根ざしたクラフトブルワリーという印象。2022年開催のMBCTでは、美味しいラガーをお披露目した影響でラガーのイメージが濃いが、実はIPAの評価も高い。また創業してまもなく、ノンアルコールのクラフトソーダも生産している。広報担当のルーカスさんは、ひょうきんで大酒飲み。去年、ミッケラーキオスクでたくさんお酒奢ってもらったので、今年もたくさん奢ってもらいたい。あとGårdbryggeriの発音、10回くらい教えてもらったのにいまだに何が正解かわからない。日本国内での流通はほぼない。
Instagramhttps://www.instagram.com/ebeltoft_gaardbryggeri/

Flying Couch(デンマーク)

醸造所名(カタカナ名)Flying Couch(フライング カウチ)
醸造拠点Denmark
創業年2011
得意なスタイルIPA
個人的な印象小規模かつ地元を中心に消費されているローカルブルワリー。IPAとケトルサワーを筆頭に幅広いスタイルを醸造しているよう。ノルウェーのLervigやマンチェスターのTrack Brewing、さらにミッケラーともコラボビールをリリースしたことがある。レイティングサイトではIPAの評価が高い。日本国内での流通はほぼない。
Instagramhttps://www.instagram.com/flying_couch_brewing/

Folkingebrew(オランダ)

醸造所名(カタカナ名)Folkingebrew(フォルキンゲブリュー)
醸造拠点Netherlands
創業年2017
得意なスタイルNew England IPA
個人的な印象リリースしているビールは軒並み8.0%超えのIPAで、レイティングサイトでは特にNew England IPA(Hazy IPA)の評価が高い。公式サイトを見ると、原材料が比較的詳しめに書かれていて、顧客の大半はビアギークに近いような人たちに思える。酵母の種類をビールによってかなり細かく使い分けている印象があるので、現代醸造技術は高そう。もし日本に入荷すれば、Other HalfやMonkishのようなカルト的人気が出ると予想。
Instagramhttps://www.instagram.com/folkingebrew/

Friends Company(スウェーデン)

醸造所名(カタカナ名)Friends Company
醸造拠点Sweden
創業年2016
得意なスタイルFruited Sour
個人的な印象コペンハーゲンのある島、シェラン島と目と鼻の先、スウェーデン南部のヘルシンボリで醸造している。ブリュースキーと繋がりが深く、それに伴ってフルーツ系のベルリナーヴァイスやゴーゼを得意としている。個人的にかなりスムージー系が多い印象があって、糖類感が多めなビールによく出会う。レイティングサイトでは特にDream Smoojeeシリーズの評価が高い。もしビアバー関係者でこのブルワリーのケグを繋ぎたいのであれば、オンタップ前にケグを逆さにしたり、定期的にケグを動かして淀みをなくすなどの配慮が必要だ。インポーターの努力によって、都内のショップであれば缶は手に入る。
Instagramhttps://www.instagram.com/friendscompanybrewing/

Godspeed(カナダ)

醸造所名(カタカナ名)Godspeed(ゴッドスピード)
醸造拠点Tronto, Canada
創業年2017
得意なスタイルSaison, Czech Lager
個人的な印象言わずと知れたトロントの巨人。オーナーブルワーが創業前に日本で行った活動によって、現代クラフトビールシーンに深い影響をもたらしている。レイティングサイトでは、セゾンとチェコ系のラガーの評価が非常に高い。個人的にはIbushiというスモークラガーが好き。他にもビール名がOtsukaresamaやFuyu、Kemuri、Kintsugiなど日本文化に因んだものが多くて面白い。インポーターの努力によって、日本国内でもかなり流通が増えてきている。
Instagramhttps://www.instagram.com/godspeedbeer/

Lua(アメリカ)

醸造所名(カタカナ名)Lua(エルユーエー)
醸造拠点Iowa, U.S.
創業年2019
得意なスタイルStout, IPA
個人的な印象アイオワ州にブルーパブ(どちらかといえば大きなレストランに近い)を構え、ここではスマッシュバーガーなどの料理を楽しめるらしい。IPAが主力な印象だが、レイティングサイトではスタウトの評価も高い。MBCTではミッケラー神田も出店するので、ハンバーガーとLuaのビールをペアリングするのがおすすめかも。もちろん日本では彼らのビールはほぼ流通していない。
Instagramhttps://www.instagram.com/luabrewing/

Omnipollo(スウェーデン)

醸造所名(カタカナ名)Omnipollo(オムニポロ)
醸造拠点Sweden
創業年2010
得意なスタイルIPA
個人的な印象今でこそユニークなデザインのパッケージを持ったクラフトビールは多いが、オムニポロはそれを10年以上前からやっている老舗だ。液体の話でいえば、世界的にはIPAの評価が高い。また最近まで自社のブルワリー設備を持たないファントムブルワリーだった。醸造元(委託先であり、コラボ先とも言える)はWestbrook(U.S.)、Buxton(U.K.)、Crooked Stave(U.S.)、The Veil(U.S.)など日本でもお馴染みなところばかり。極東で行われるMBCTで、世界最先端を行く彼らが、どんな驚きをもたらすのか注目である。個人的にフローズンビールは結構好き。
Instagramhttps://www.instagram.com/omnipollo/

Oxbow(アメリカ)

醸造所名(カタカナ名)Oxbow(オックスボウ)
醸造拠点Maine, U.S.
創業年2011
得意なスタイルFarmhouse Ale
個人的な印象アメリカ東部メイン州のファームハウスブルワリー。アメリカンホップとベルジャン酵母を使ったファームハウスエールがめちゃくちゃ有名で評価が高い。個人的には、ややアルコール感があるがLuppoloというピルスナーが好き。
Instagramhttps://www.instagram.com/oxbowbrewingcompany/

Penyllan(デンマーク)

醸造所名(カタカナ名)Penyllan(ペニラン)
醸造拠点Denmark
創業年2015
得意なスタイルWild Ale
個人的な印象バルト海のボーンホルム島で、夫婦が切り盛りするナノブルワリー。島には、独特な気候ゆえにフルーツやハーブ、ビールに使える穀物がたくさんあるそう。彼らの注目ポイントは、リリースする全てのビールに自家製の培養液が含まれているということ。その培養液(元は麦汁)は、庭の林檎の木の下にバケツを置いて、そこに何十種類もの麦汁入れ、さまざまな温度で放置し、空気中の野生バクテリアを接種させて作ったそう。(彼らはその培養液をガーデンパーティと呼んでいる。)野生バクテリアを適切に接種することですら神業に近いのに、それをさらにビールに投入し、さらにブレンド、さらにさらに瓶内でコンディショニングするというから驚き。こんなもの、ベルギーのランビック醸造家かよ?!と突っ込んでしまった。個人的一番気になるブルワリー。どこでそんな技術身に付けたのか、自分がお店を開いたら取り扱わせてくれないか、聞いてみる。当たり前だが日本国内では流通していない。
Instagramhttps://www.instagram.com/penyllanbrewery/

Resident Culture(アメリカ)

醸造所名(カタカナ名)Resident Culture(レジデント カルチャー)
醸造拠点North Carolina, U.S.
創業年2017
得意なスタイルNew England IPA, Stout
個人的な印象レイティングサイトでの評価は、軒並みHazy系の評価が高いが、一方でPastry Stoutなどの黒ビールにも定評がある。ブルワリーとしてもホップフォワードなビールを作ることを意識していそう。ホップラバーの皆さんの喉と心を潤すことは間違いないと思う。
Instagramhttps://www.instagram.com/residentculture/

Taihu(台湾)

醸造所名(カタカナ名)Taihu(タイフー)
醸造拠点Taiwan
創業年2013
得意なスタイルFruited Beer, IPA
個人的な印象台湾のクラフトビールといえばタイフー。フルーツを使ったビールが多い印象だが、しっかりIPAも造っている。特にインペリアルIPAの評価が高い印象。ヘッドのお二人は女性で、よく日本に来るのでご存知の方も多いのでは。台湾旅行に行くならタイフーのお店は絶対に外せない。個人的にはタイフーのHoney Lemon Aleに氷を入れて飲むのが最高に好き。
Instagramhttps://www.instagram.com/taihubrewing/

Warpigs(デンマーク)

醸造所名(カタカナ名)Warpigs(ワーピッグス)
醸造拠点Denmark
創業年2015
得意なスタイルIPA
個人的な印象一時期インディアナ州の3 Floyds Brewingとのパートナーシップを結んでいたこと、テキサス料理とIPAの組み合わせに定評があるパブ、という側面で知られているミッケラー系列のブリューパブである。現ヘッドブルワーは元ミッケラーサンディエゴのヘッドブルワー。個人的にも、業界からもIPAの評価が高い。
Instagramhttps://www.instagram.com/warpigs_brewpub_cph/

Mikkeller(デンマーク)

醸造所名(カタカナ名)Mikkeller(ミッケラー)
醸造拠点Denmark, Belgium
創業年2006
得意なスタイルImperial Stout, Spontan Ale
Instagramhttps://www.instagram.com/mikkellerbeer/

MBCTを楽しむコツ!

楽しみ方は人それぞれなので、失敗しないようにするためのコツをいくつかご紹介します!

  • 開場30分前でも人が並び始めることを知っておくべし
  • Mikkeller Kandaのハンバーガーはすぐに売り切れるので、開場後真っ先に並ぶべし
  • トイレは先に行っておくorセッションの前半に行くべし(後半は結構並ぶ)
  • レインコートを持っていくべし
  • 自分のお酒のキャパシティが少ないなら注ぐ量を少なめに注文するべし

泥酔したら退場するべし!人生は時に引き際が肝心!

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