hammam 学芸大学 | 週末のみ営業、東急線高架下にひっそりと佇む謎のボトルショップ

今回は学芸大学の hammam / ハマム というボトルショップに行ってきましたので、その様子をご紹介します。

店主の土屋さんにたくさんお話を伺いましたので、謎多きボトルショップの全容を解き明かしていきます。

hammamはどんなところ？

hammamは、東急東横線学芸大学駅付近の高架下にある「学大横丁」という高架下店舗の一角にあります。

1階が台湾料理屋さん「CHI-FO（チーフォ）」で、2階がhammamです。

2022年5月にオープンされました。

こちらは店主の土屋さん。

近所のお兄ちゃんみたいな明るい雰囲気が全身から滲み出ています。

土屋さんは普段、プロのカメラマンとして活躍されており、平日は（時には土日の営業前にも）写真の仕事で大忙しだそうです。

忙しい合間を縫い、絞り出した時間でボトルショップを営業しているそう。

土日しか営業していないのは、そういう理由がありました。

こちらが選りすぐられたビールたちが並ぶショーケース。

たぶん筆者と土屋さんの嗜好が完全に似通っていて、嫌いなビールを見つけるのが難しいくらい好みなラインナップでした。

具体的にはセゾンやサワー系などのビールと、ヘレスやケルシュなどの淡色系ビールの陳列が目立ちます。

Hazy IPAなどの流行りのビールは少なめ。

他でも飲めるものをわざわざこちらに置く必要はないのでしょう。

内観です。

真ん中と端にスタンディングテーブル、あとはカウンターのみというシンプルな構造。

筆者がお邪魔したときは、常連のお姉様方がいらっしゃいました。

もともと施工関係の仕事をされていたという土屋さん。

家具職人さんと力を合わせ、内装はご自身がメインで手がけたそう。

hammamはアラブ圏の言葉で「公衆浴場」を意味します。

店主の土屋さんから始まる縁がお客様同士を結び、繋がりを持ったコミュニティのようになればいいなという願いが込められています。

hammamのインスタグラムを注意深く見てみると、ときどき「温泉マーク」が登場するのも納得がいきます。

壁にかかっている作品は、国内外で活躍するアーティスト 藤元明さん（@akira_fujimoto）のもの。

土屋さんが、写真のお仕事をされているときに扱った作品の一部を額装したものだそうです。

学芸大学には長らく住んでいたけれど、クラフトビール業界には縁がなかった土屋さん。

「クラフトビールが隆盛を誇る地域ではない・　・　・　・中東」と、クラフトビール業界以外から参入してきたご自身を重ね合わせ、あえてアラブ圏の言葉を店名にされたそうです。

外部から参入した自分でも、自分なりに人が集まる場所にしたいという想いがあっての店名ですね。

（外部という言葉は、もともとビアバーなどで働いていなかったという意味で使っています）

購入したビールは店内で楽しむことが可能です。

抜栓料200円〜、非常に良心的な価格設定。

hammamがある区画は、前はラーメン屋さんのバックルームだったそう。

hammamがオープンする前、建物自体が東急グループによってリニューアルにかけられる可能性があったそうで、その流れの中でラーメン屋さんが退去。

その後、1階の台湾料理屋さんが1階と2階にテナントとして物件を借り（1階と2階両方セットで借りることが賃貸借の条件だったそう）、

2階はガスが通っていないので、台湾料理屋さんともともと縁があった土屋さんに話が来たそうです。

詳しい経緯は分かりかねますが、紆余曲折あったことが窺えます。

こういった裏話も、面白くお話ししてくれるのが土屋さんの魅力の一つなんだろうと思います。

おすすめポイント

個人的におすすめなポイントをまとめます。

• 店主の土屋さんとの会話が楽しい
• セゾンやサワー、ラガー系が好きな人はハマる
• 1階の台湾料理屋さん「CHI-FO」の料理、hammam ver.が楽しめる
• 常連さん同士で仲良くなることがある

週末しか営業していないのでなかなか行きにくいかとは思いますが、学芸大学は都内でも屈指の住みやすさを誇ります。

筆者は1年間、隣駅の祐天寺に住んでいましたが、生活圏は学芸大学だったので住みやすさが分かります。

もし縁があって学芸大学にまた住むことになれば、通い詰めたいお店であることは間違いありません。

皆さんもぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。